図書館の入り口に展示してあった新刊「楽しい電子楽器」をなんとなく借りてみた。著者の軽妙な語り口でつづられる文章や写真のキャプションがとにかく笑える。内容はサブタイトルに「自作のススメ」とあるように、身近なツールを利用して音の出るものを作ってしまおうというもの。とはいえ、電子楽器の原理や道具の使い方、注意するポイントなど構成はいたってまじめ。だけど文章がいちいち可笑しい。たとえば、プラスドライバーについての説明。
特にプラスドライバーは、きちんとネジ山が合わないと、ネジ山を潰してしまうので注意が必要です。2度とネジを取り外すことの出来ない悲しみは、経験しないほうが幸せだと思います。
すべてこんなすっとぼけた調子。ほかにもプラモデルなんかに使うミニモーターをアンプにつないで、モーターの軸を歯でくわえてみたら、骨伝導みたいに頭の中に音楽が鳴ったとか、楽しいことこのうえない。うえのYoutubeはどうやらメインのオリジナル楽器、著者の名前をもじったヨネミンのデモ。